売上100万を超えるために変えたカウンセリング術【美容師向け】

経営

はじめに

美容師にとって「売上100万」というのは一つの大きな壁です。
技術力があっても、なかなか指名が伸びない。新規のお客様が来てもリピートにつながらない。そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

私自身も、長年売上80万前後で停滞していました。しかし、ある時**「カウンセリングのやり方」を根本から見直したこと**で、安定して100万を超えるようになったのです。

今回はその具体的な方法を、美容師仲間にシェアします。


カウンセリングを変える前の失敗パターン

振り返ると、以前の私はこんなカウンセリングをしていました。

  • 施術内容の確認だけ(「今日はカラーですね」程度)
  • お客様の悩みに深く踏み込めていない
  • 自分がやりたいスタイルを提案しがち
  • 時間が押すのを嫌って、5分以内で終わらせていた

これでは「ただの作業」になってしまい、指名もリピートも伸びるはずがありませんでした。


100万を超えるために意識した3つのポイント

1. 「なりたい姿」を掘り下げる質問

表面的な要望を聞くだけではなく、その奥にある本当の悩みを引き出すことを意識しました。

例:

  • 「今日はカラーですね」 → 「カラーの持ちが悪くて困ってますか?」
  • 「短くしたい」 → 「毎朝のスタイリングはどのくらい時間をかけたいですか?」
  • 「白髪が気になる」 → 「隠したいですか?それともぼかして自然に見せたいですか?」

お客様自身が言葉にできていないニーズを引き出す質問をすることで、信頼感が生まれます。


2. 「悩み」から「提案」への流れを作る

以前は「お客様の希望を叶えること=満足」だと思っていました。
しかし実際には、希望+プロ目線の提案をすることでリピートにつながります。

例:

  • 「色持ちを良くしたい」 → 「では少し暗めに入れて、次回2ヶ月後に明るめを重ねると綺麗なグラデーションになりますよ」
  • 「白髪を隠したい」 → 「完全に染めるより、ハイライトでぼかしたほうが若々しく見えます」

お客様は「プロに任せて正解だった」と感じると、次回予約をしてくれるようになります。


3. 施術後をイメージさせる

「今日の仕上がり」だけでなく、1ヶ月後・2ヶ月後の状態をイメージしてもらうようにしました。

例:

  • 「このカラーは2ヶ月くらい持ちます。次回は春のイベント前にメンテナンスするとちょうどいいですよ」
  • 「今回のカットは伸びても扱いやすい形にしてますが、夏前には軽くしたほうが快適です」

この一言があるだけで、次回予約率がぐんと上がり、売上が安定しました。


カウンセリング時間は10分に伸ばした

以前は「時間がもったいない」と思い、カウンセリングを短縮していました。
でも実際は逆で、しっかり10分かけたほうが結果的に効率がいいのです。

  • 信頼関係が深まる → リピートにつながる
  • 提案の幅が広がる → 単価アップにつながる
  • 施術後の満足度が上がる → 紹介が増える

「10分の投資で、数万円の売上が変わる」と考えると、むしろ削ってはいけない時間だと気づきました。


実際に数字はどう変わったか?

  • 平均単価:8,000円 → 11,000円
  • リピート率:30% → 65%
  • 紹介客数:月3人 → 月10人
  • 売上:月80万前後 → 安定して100万超え

カウンセリングを変えただけで、広告費や値引きに頼らず売上を伸ばせました。


まとめ:売上100万は「カウンセリング力」で決まる

美容師の売上アップというと「技術を磨く」「SNSで集客」と考えがちですが、
実際にはカウンセリングの質を上げることが最も即効性のある方法です。

ポイントは3つ。

  1. 「なりたい姿」を掘り下げる質問
  2. 悩み+プロ目線の提案
  3. 施術後をイメージさせる一言

この流れを徹底するだけで、売上100万の壁は超えられます。

👉 技術はすでに十分持っているはず。あとは「伝え方」と「聞き方」を変えるだけで、お客様との信頼が生まれ、数字は自然とついてきます。

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